2023/02/10 15:38

私たち人間は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚から成る「五感」を体感として理解しています。


中でも視覚は他の感覚より優れている為、情報の約9割は視覚(目)から入ります。

企業でも働く人の感性を創造することを目的とし「伝えたい内容をより深く伝える」をテーマに、五感を刺激する練習を取り入れているところもあるほどです。


これに対し、言葉を話さない犬たちは、優れた五感に加え、第六感=シックスセンスを持つと言われています。


私たち人間が、外界を形として捉えるための感覚は「五感」にあたり、それ以外のインスピレーションや直感力のようなもの (スピリチュアルと表現されることもある) は第六感として区別されますが、この考えは元々は西洋の思想からきているそうです。


仏教用語 - 六根清浄という考え方

一方、東洋の思想では第六感も五感と同じ様に、正式な感覚として認められていて、全部で六つの感覚として表現されます。

六根の“根”は感覚器官など、感じる力を意味し、5つの感覚と意識をまとめて六根と呼びます。 

眼(視覚)

耳(聴覚)

鼻(嗅覚)

舌(味覚)

身(触覚)

意(意識) 


これら六つの力を正しく機能させ、心身を清らかな状態に保つことを六根浄清と言います。


六根清浄という言葉は、山岳信仰とも関わりが深く、山中での安全祈願、山を敬う気持ちが声となり、浄化の意を込め山道を登る登山者もいるそうです。


六根清浄に関連する場所として有名なのは、「神と仏の宿る山」と呼ばれる鳥取県の三徳山、人間の煩悩の数と同じ108に関連する東京の高尾山薬王院、などがあります。