2023/02/10 17:21
犬と人間の脳はそっくり
例えば、犬の大脳辺縁系は、自分と世界の位置関係を理解するいわばパイプ役のようなもので、その情報提供の源は優れた嗅覚や聴覚などの五感(六根)から来ています。
犬の脳は、体重に対して約0.5%という非常に少ない割合ですが、血液の20%は心臓から脳に送られていることを考えると、その重要度はよりはっきりとわかりますね。
犬のコミュニケーションやトレーニングにおいて、大脳辺縁系のコントロールには大きな意味があります。
こちら側の要求を強制的に優先し、大脳辺縁系の働きをネガティブに抑え込んでしまった場合、興奮やストレスが増幅し、ドーパミンが大量に放出!
行動を抑制することが出来ず、問題行動へと発展するケースがほとんどです。
トレーニングにおける成功は、犬が本来持つエネルギーや本能的な行動を、プラクティスやコミュニケーションにより、ポジティブに引き出せるかどうかに委ねられています。
2016年に発表された研究結果では、犬の脳も人間と似た方法で情報処理を行っていて、「犬は私たちの想像よりずっと人間らしい」ということがあきらかになりました。
左脳で言葉の意味を理解し、右脳でイントネーション(感情)を処理するところも同じですね。
犬たちは、私たち人間の言葉の本質や魂を明確に理解し、判断して行動に表しています。
つまり、エネルギーや魂の無い表面的な愛情では「お見通しですよ、通用しません!」という事です。
他者との信頼関係は、自分自身の心理や行動を知り、コミュニケーションを通して共に成長していくことで作り上げられていきます。
カラダが健康であることは、この世界で肉体を持ち生まれた生き物にとって一番重要なこと。
エネルギー循環のスタートである「糖」の質は、栄養素ではなくエネルギーレベルを決める存在なのかもしれません。