2023/02/10 17:54


ダイエットの効率化
ダイエットの成功率を上げるためにはいくつかのポイントがあります。

△自分の体質や性質を知る
△運動、食事、睡眠のバランスを考える
△長時間の空腹状態と断食の落とし穴に注意
△糖質の重要性を知る
△早食い防止(早食いによるグレリン分泌を阻止)

ホルモンという視点では、ダイエットに関係するものをわかりやすく表すと、痩せるホルモン「レプチン」と、太るホルモン「グレリン」の2種類があります。

脂肪細胞から分泌されるサイトカイン「レプチン」が食欲を抑制し、余分なカロリーを消費する働きを担います。

脳の視床下部にはレプチンの受容体があり、その鍵穴にレプチンが結合し、満腹中枢を刺激して食欲を抑制するという仕組みです。

流れとしてはこんな感じです。
視床下部がレプチンから刺激を受ける↓自律神経は交感神経が優位になりノルアドレナリンを分泌↓全身の白色&褐色脂肪細胞の2種類に届く ↓脂肪細胞を分解・燃焼し、カロリー消費量を高める
(※UCP遺伝子に異常がない場合、例えば運動量が少なくても脂肪分解・燃焼は問題なく行われます)
また、レプチンの濃度が高ければ、それだけダイエット効果は上がり、反対に体脂肪が多い場合はレプチンの分泌が制限され、体内に毒素やゴミが溜まりやすくなります。
この毒素の排出に、短期間の体内クレンジングやデトックス、ファスティングは一定の効果を発揮します。(※例外あり)
他にも、肥満状態を数値化するのに、身長と体重から見るBMI(ヒト)や、肋骨、腰部、腹部を診断するBCS (犬) が用いられることが多く、主観は入りますが、肥満か痩身か概ね判断することが可能です。
余談ですが、犬の肥満にはヒトと同じように食事や運動の他、去勢や避妊手術によって性ホルモンの影響を受けなくなり、基礎代謝が下がることも原因のひとつです。
肥満による病気のリスクは多岐に渡り、深刻化すれば命に関わる症状へと発展する可能性もあります。
【肥満から派生するリスク】△エネルギーや生命力の低下△ 副腎皮質機能亢進症△ 甲状腺機能低下症△ 肝臓疾患△ 循環器疾患△糖尿病△免疫力低下(感染リスク) など
こうしてみると、消化や代謝に関わる内臓を中心に影響を受け、神経やホルモンのバランス、免疫力にまで派生しているのがよくわかります。
様々なダイエットツールやデトックス方法がある今、効果と同じようにリスクを知ることで、自分に合った方法を見つけ、より効果的な取り組みができると思います。
今回は、ダイエットというテーマを、少し違った視点で捉えてみました。
命も宇宙の循環の一つで、与えられた命に感謝し、大切に生き抜くことは生きるものの約割です。