2023/02/10 18:40

「精神性」という概念が、前回のブログでも出てきましたが、この概念は私たちの行なっている自分を知るためのセッションでもよく出てきます。

精神とは、
1. 人間の心。非物質的・知的な働きをすると見た場合の心。対義語:肉体。
2. 生命や宇宙の根源と考えられる、形而上(けいじじょう)の存在。
3. 一般に、物事の根本の意義。
と定義されています。


精神性とは、物事の根本、つまり生命や宇宙の根源に近づくための道筋のようなものであり、根本や根源というのはとてもシンプルで美しく、その場所にどれだけ近づけているかというのを精神性の高さや成長度という言い方をしています。

高いという言い方になるとジャッジのようにも見えますが、そういう事ではなく、今そこにいるねという居場所のような事です。

この精神性、心の在り方の現在地というのが自分を知るためにも、世界を知るためにもとても重要で、全ての行動の基準になると言っても過言ではありません。

精神性の成長した究極の行き先は恐らく誰にも分からず、科学で説明することもできませんが、精神性が成長すると必ずこうなるよね、という幾つかの現象は科学とスピリチュアル両面から説明することもできます。

例えば、精神性の成長した人の特徴のひとつとして、「外側に原因はなく全ての現象の理由は自分の内側にあると理解している」という事があります。これはロジカルにいうと潜在意識の反応の癖、無意識の反応が問題を引き起こしているという事で、問題を言語化し顕在化すれば自分で反応した時に意識する事が出来るようになるので、習慣づければ変えていく事ができます。スピリット的にいうと、魂の経験を積むための学びを終えるまで、何度でも同じ宿題が出ているという事になります。どちらから見ても結果は同じで、習得すれば二度と同じような問題は起きません。

また、私の周りの精神性の成長度の高い人は必ずと言っていい程自然とどこでもゴミ拾いをしています。これはロジカルにいうと自分のテリトリーという狭い世界ではなく広い視点で世界を捉えているという事であり、スピリット的に言うと物理的に汚れている場所はエネルギーが淀むのでその解消、神様のお手伝いのような事です。

精神性の成長度というと、哲学的で捉えどころが無いように感じるかも知れませんが、ある程度の所までは科学としてわかっている事で説明したり、捉える事も出来るので、得意な方で理解して進んでいくといいと思います。ただ、その先もっと進んでいくとどんどんサンプル数が少なくなり情報がなくなるので、頼れるのは自分の感覚だけになってきます。成長というのは必ず自ら進んでするものなので、誰かに強制されて出来る事では無いし、誰かに強要することも出来ません。その時ある目の前の宿題を淡々とこなし、自分と向き合い一歩一歩進んでいくと、そこには新しい世界が広がっていきます。