自分を知ることは世界を知ることで、世界を変える一歩目は自分の内側を深く理解することです。その方法はたくさんあって、理解しやすい方法やしっくりくる先生に出会えることは人生の宝物だと思います。その中のひとつの方法、占星術についてのお話です。

12星座は循環のストーリーを持っています。

牡羊座 生まれたてのフレッシュなエネルギー

牡牛座 物質の本質的な価値

双子座 コミュニケーションの喜び

蟹座 愛の交換

獅子座 自我の存在と自立

乙女座 社会の中での自己表現

天秤座 バランスと美しさ

蠍座 大きなエネルギーのハンドルと踏み出す勇気

射手座 全てを理解しながら自分らしくあること

山羊座 知恵の蓄積とフレキシブルさ

水瓶座 広い視野で世界を見る

魚座 全てが溶け合い調和した美しい世界

という流れになっていて、スタート→ゴールのように見えながら、終わりが始まりであるという循環の世界観になっています。魂は全て魚座的世界からやってきて、物質の体を手に入れることで牡羊座的な世界観で赤ちゃんとして誕生し、成長と共に様々な星座の世界観を経験しながらやがてまた、肉体の死を迎えることで魚座の世界へと還っていきます。

全ての星座とその性質は良く/悪く見える面を持っていて表裏一体です。性質は円のようなもので、悪く見える性質だけを無くすことは、半円にしてしまう事、つまり動きを無くしてしまいその物では無くなってしまうよう事のように思います。まるっと全部が自分の愛おしい性質であり、それは見方次第で良い/悪いの概念すら反転するかもしれません。

循環であり成長の過程とも捉えられる星座の世界観を、12回シリーズでお話しようと思います。

牡羊座は太陽が牡羊座に入る日、つまり1年の始まりを意味します。牡羊座の学びはフレッシュなエネルギーを循環させる事。まっさらな状態でエネルギーに溢れ、自分という意識での様々な体験を通しての学びを得ていきます。生まれたばかりの赤ちゃんが世界を捉えるように、あるのは自己の存在のみ。そこから見た世界、人、物、様々な自分以外のものがある事を見て知っていきます。そのためにはエネルギーの循環ができる体を整える事が大切で、体が何となく整うとエネルギーが流れ出し、物事が自分の望む方に動いていきます。

牡羊座は行動力があり、自分で自分の道を作っていきたいので、指示されると途端にやる気をなくしてしまいます。勇気と活力に満ち、挑戦を楽しみ勝負が好きなので、刺激のないルーティンに退屈さを感じ、同じことを淡々と繰り返すのは苦手です。柔軟性があり、吸収力に優れ、フレキシブルさを持ちどんどん新しいことを試しながら覚えていきます。楽観的で長く落ち込むことはありませんが、衝動性があり、一時の感情に大きく流されることもあります。明るさと暖かさを持ち、周りの人の気持ちを豊かにしてくれます。赤ちゃんや新とつく人たち(新人、新入生、新入社員など)、見ている周りの人がほっこりしたり、一生懸命だからこそ応援しなくなってしまうようなイメージです。

占星術は星座と惑星や、様々な組み合わせで見るので、どの惑星がその星座にどんな角度で位置しているかで性質の現れ方が変わってきます。太陽星座が牡羊座なら、自分らしさや顕在的な特徴として見えやすい形で性質が現れるし、月星座に持っていれば、自分で決めて行動するのが心地よい、アセンダントにあればあの人はリーダータイプで現状を突破しみんなを引っ張っていくタイプだよねと見られやすいという感じに、その性質が出てくる部分が変わってきます。春になると新たな気持ちで頑張ってみようと思ったりするのも、毎年太陽が牡羊座に入る影響かもしれません。

牡羊座を表すキーワード: エネルギッシュ/イニシアティブ/支配/行動力/意志/情動/リーダーシップ