2023/06/28 09:00

免疫力とは、目に見えない外敵から体を守る力のことで、生まれながらにして自分が持っている生体防御システムと大きく関連しています。


免疫力を高めよう!という表現をよく見かけますが、正確には「維持する」「バランスを安定させる」という表現が適切かと思います。


免疫というのは過剰反応すれば自己免疫疾患や全身への炎症を起こしたり、機能が低下すれば体を守ることができなくなり感染や病気のリスクが高くなったりするため、とどちらに傾いても問題が起こってしまうからです。


一般的に免疫力をキープするのにおすすめとされることは、大きく分けて10カテゴリー程あるので、第一部ではのメリットと気をつけたい点を合わせて見ていこうと思います。


緑の濃い野菜を食べる

緑色の濃い野菜たちは、強い抗酸化作用があり、血中のコレステロールを抑えてくれたり、抗がん作用に繋がります。体の酸化や糖化が進めば当然免疫力も低下してしまうので、免疫力を維持するためにも頑張ってくれているのです。

気をつけたい点としては、生の野菜の繊維質が過剰になることで腸に負担がかかり、詰まってしまうことがあるという点です。腸が働きにくくなれば便秘を悪化させたり消化が苦手な方やデトックスが進まない梅雨の時期などは、植物の持つ毒性が大きな負担になり疲れやすくなることがあるので、グリル野菜にしたり蒸したり火を通すことで、柔らかく優しく作用しサポートしてくれます。

熱に弱いビタミン、ミネラル、酵素もありますが、どちらも免疫に関しては言われている程大きな問題ではないので、加熱することで得られる効果にフォーカスを当てるのもおすすめです。




オメガ3系の油の摂取

体内で作ることができないオメガ3系の油はアレルギー予防、中性脂肪の抑制、脳の認知機能の向上に役立ち、血液の質を改善することから免疫力の維持にも良いとされています。


まず油に関しての基礎知識として、オメガ3に限らず栄養素の中で最も消化が大変なカテゴリーに入るのが油であり「体質に合う適量を摂取」というのが大前提になります。


栄養素にはそれぞれ違う役割がありますが、体内で油をしっかり使うのは中々のポテンシャルが必要です。


その上で、植物性と動物性という垣根を超えたすべての油の中で、最も酸化が早いのがオメガ3の油になります。

オメガ3系の油は、素晴らしい油だけに酸化してしまうと毒性が非常に強くなり、過酸化脂質になります。

わかりやすいイメージとしては、調理から長い時間が経過した揚げ物やお惣菜のような感じです。

そうなると、細胞の機能が落ちて動脈硬化や認知症などを引き起こす、つまりメリットと言われたことがそのままデメリットになってしまうというわけです。

日本ではフレッシュなオメガ3を摂取することは簡単ではないので、そのあたりを考慮して、品質や保管方法などを考えて選ぶと良いかなと思います。



植物性タンパク質、豆類の接種

免疫反応をコントロールして、体を作り変えたり血糖値に関与するタンパク質は、毎日の食事で正しく摂取したい栄養素です。

タンパク質を植物性からと考えている方は、吸収が難しい栄養素もあるため、必要と感じる場合は卵などを活用してバランスを考えると良いかもしれません。(卵は栄養素のバランスの良さではトップレベルです)


豆類は、種類ごとに異なる栄養価を持ち、組み合わせて使うと良いサポート役になります。

ひよこ豆やレンズ豆はADAPTMEALSで紹介しているレシピでもよく使われていますので、よかったら活用してみてください。 


日本では、植物性タンパク質=大豆のイメージが根強くありますが、遺伝子組み換えや輸入大豆の添加物など少し気になる点もあるため、信頼と安心を選択して上手に取り入れたいところです。


市場が大きく拡大している大豆ミートなどの代替え肉は、畑のお肉!高タンパク!とうたわれることが多いですが、全て加工品にあたるため実際には消化のプロセスが増え、疲労感やストレスから免疫力の低下に繋がることも少なくありません。

①の緑の野菜の繊維質と同じで、腸内の環境を悪化させる原因にもなります。

さらに、女性ホルモンのバランスを崩すことが懸念され、婦人科系のトラブルに繋がることもあるので、大豆に関しては体と相談しながら適量にすることをおすすめします。


メリット、デメリットは常に同じ場所に存在していて、受け取る方の準備や考え方によって変わります。

健康や免疫の維持の参考にしてみてください。


次回は④〜⑥の3つをご紹介したいと思います。