2023/07/15 17:03

見えない敵から体を守る強い味方「免疫力」の快適なキープのために推奨される10のことを深掘りし、メリットと気をつけたい点を合わせて見ていく企画の第二部をお届けします。

④生命力のスタート!糖質の摂取
 糖質の重要性や作られたイミテーションの糖質の怖さはこれまでにもブログで紹介してきました。


糖質(炭水化物)とは、お米、パン、パスタなどの主食から野菜、果物、肉、嗜好品とたくさんの食べ物に含まれていますが、他の栄養素と違うのは体を作る要素というよりはエネルギーの始まり、洗濯機のスイッチオン!みたいな感じです。


エネルギーの質、つまり糖質の質というのは、体を守る意味でも人のポテンシャルを最大限に引き上げる意味でも、重要なポイントになります。


日本人には元々糖代謝に問題を抱えている方が多く、その中でも小麦や加工製品に対してアレルギー反応や炎症を起こすケースが多くあります。


一方で、お米に対しては玄米・白米など体質に合うお米の種類は人それぞれではあるものの、全体的に消化の負担が和らぐという傾向にあり、これは元々が農耕民族で、お米とのマッチングが良いうことが理由の一つにあります。


それでは野菜に含まれる糖質はどうでしょうか。


じゃがいもやさつまいもなどの芋類やカボチャやにんじんなどの根菜類は、確かに糖質が高いだけに太りやすいという側面もありますが、それを跳ね除けるほど素晴らしい栄養価を持っているので、受け取るカラダの準備さえできていれば免疫力の維持はもちろん、満足度が高くダイエット効果すら生まれる可能性があるというわけです。


特にヴィーガンやベジタリアンなどタンパク質の摂取が不足しがちな方、将来的に癌や糖尿病のリスクが懸念される方にとってはサポート食材にもなってくれますので上手に活用できたらいいですね。


ビタミン豊富な果物を食べる

 柑橘類をはじめとする黄色やオレンジの果物には、免疫サポートになるビタミンがたくさん含まれています。


 黄色は太陽の光のようにポジティブなエネルギーを持ち、オレンジには生きる喜びを伝えるという役割があると言われ、どちらも私たちの体を元気にしてくれるという共通点があります。


柑橘類全体の効果としては、がん予防、疲労回復、肥満防止など多岐に渡りますが、それぞれメリットと注意点を合わせて見ていきます。


みかんは利尿作用や腸内のコレステロールの吸収を抑えるなど嬉しい働きがある一方で、肝臓の疾患がある場合は炎症を起こし免疫を低下させたり、過剰になると胃酸のバランスを崩す可能性があります。


また、レモンに含まれるビタミンCやクエン酸は風邪の予防には欠かせないものですが、エネルギーを循環させる十分な糖があって初めて機能するもので、体内に糖がない場合は炎症反応や免疫低下につながる可能性も考えられます。


そして全ての果物に対しても言えることですが、海外から輸入される柑橘類はオーガニックであっても一定の消毒やカビ対策がされていますので、国産のものを選ぶ方ことで環境にもカラダにもより安全で新鮮なものを選べると思います。


 若返りのポリフェノール

アンチエイジングといえば真っ先に思い浮かぶのが紫という色ではないでしょうか。


ぶどうやブルーベリーに含まれるフラボノイドは心臓を強くし、若返りの成分とも呼ばれるポリフェノールも豊富に含んでいます。


ポリフェノールには活性酸素のダメージから体を守り、美肌、老化防止、シミやシワの予防などアンチエイジングの恩恵は計り知れません。


更に女性ホルモンのバランスを整えてくれる力もあり、年齢と共にケアしたい骨粗鬆症の予防にも役立ちます。


ぶどうは種類により栄養成分の割合が変わりますが、糖質も多いので、即効性を求める疲労回復にも効果的に働きます。


干し葡萄などドライフルーツになると、ミネラル成分が濃縮されて大活躍!貧血予防のお助け食材にもなります。


気をつけたい点としては、栽培に非常に手間ひまがかかるためオーガニックでない場合は大量の殺虫剤を使用するという点、そして体の酸化が少ない方はより強くアルカリ性に傾いてしまい、酸化還元(不必要なものを壊して新しいものを作るサイクル)がうまく回らなくなるということが考えられます。


抗酸化というのも強ければより効果が高いわけではなく、バランスが大切、体と相談しながら摂取する量を決めていくのがおすすめです。


メリット、デメリットは常に同じ場所に存在していて、受け取る方の準備や考え方によって変わります。


次回は⑦以降をお届けします。