2023/07/23 12:42

想像を遥かに超える素晴らしいシステムで私たちを支える「免疫力」、快適なキープのために推奨される10のことを深掘りし、メリットと気をつけたい点を合わせて見ていく企画の第三部、最終章をお届けします。

これまでの記事はこちらから
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緑の濃い野菜を食べる
オメガ3系の油の摂取
植物性タンパク質、豆類の接種
④生命力のスタート!糖質の摂取
ビタミン豊富な果物を食べる
 若返りのポリフェノール

第三部
⑦アミノ酸スコア100の卵

卵は、「総合栄養食」と呼ばれるほど栄養バランス抜群の食べ物です。
タンパク質、ビタミン、ミネラルがちょうど良い配合で、タンパク質のレベルを示す「アミノ酸スコア」が100であることでも知られています。 アミノ酸スコアとは、体内で作れない必須アミノ酸が、体の必要量に対してどのくらい含まれているかを数値化したものです。 アミノ酸スコアが最高点の卵は、 効率的なタンパク質補給源として免疫力の維持にも大きな力を発揮します。
そんな素晴らしい卵ですが、アレルギー食材の1つとしても知られていて、皮膚にかゆみや湿疹が出たり、嘔吐や下痢を起こす方も中にはいます。
少し気をつけたい点としては、遺伝子組み換え肥料、ホルモン剤・抗生剤の投与、アニマルウェルフェアの問題(家畜を快適な環境下で飼養すること、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要という考え方)など、人工的な問題も多数あるので、免疫の維持や健康のためにとりいれる際は生産背景や素材のクオリティなど、素晴らしいものだからこそ確認したい点もあります。

⑧冷えとストレスは免疫の大敵

体の体温が低下し免疫力が落ちると、風邪やインフルエンザなどに感染したり、疲労感、腸の不調、月経不順、不眠、肩こり、頭痛など様々な不調が出始め、 全身の血流や代謝が悪くなることから、抜け毛や白髪、肌の乾燥やくすみなど老化を促進してしまい、さらに肥満を招くという負のパイラルへとまっしぐらです。
体温が1度低下した際の免疫の低下は約40%と言われていて、しっかり入浴してもあげられる体温は約0.2度ほど、そう考えると1度の重みがイメージされますね。
代謝の向上といえば運動というアプローチがありますが、ここで気をつけたいのは汗とストレスです。
代謝が上がり汗をかく量が増えると体温が低下するため、こまめな水分補給+塩分バランスを考えることがおすすめです。
運動によりアドレナリンやドーパミンの分泌量が増えると、交感神経がアップ=ストレスがかかるため、体温を下げる働きが起こります。
運動は上手く活用すれば免疫力を上げる大切な要素になり、過剰になるとストレスから冷えの原因にもなるので、うまく活用できると良いですね。

幸せホルモンのセロトニン
脳内物質セロトニンは心と身体を安定させ、幸福度やポジティブなマインドを引き起こし活動的になったり、感覚や直感力を高める働きがあるホルモンなので、免疫の維持にも大きな関わりを持っています。
セロトニンを活性化させるためには、日光にあたる、適切な運動をとりいれる、睡眠の質を上げるなど日常からできる行動がたくさんあります。これに対しセロトニンが不足すると、慢性的なストレス、疲労感、気分の浮き沈み、無気力、協調性の欠如、不眠といった症状がみられます。 
気をつけたいのはセロトニンの過剰な分泌を促すことです。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、免疫を活性化させてくれる存在ですが、アドレナリン、コルチゾールと並ぶ「炎症系のストレスホルモン」に分類されます。つまり過剰に分泌された場合は、ストレスに対抗するコルチゾールや交感神経優位になるアドレナリンと同様のネガティブな反応も一緒に持ち合わせているというわけです。
ホルモンは人間が直接手を加えられる領域ではないですが、メリットばかりがクローズアップされる情報は注意深く見て自分の体と相談し判断することが安心だと思います。

⑩自分のスペシャリストに
感覚を大切に、最善を受け入れ、自分のことをたくさん知ろう!
これが一番大切ですね。

免疫力の維持に必要なこと、メリット・デメリットを併せて見てきました。
もちろんこのほかにも、水分の補給、運動、マッサージなどなど大切なことはたくさんあります。
免疫は毎日の積み重ねの上にあるので、日々のメンテナンスの時間を大切に。