2023/08/21 19:35

「行動心理学と栄養学」小さな小さなミクロの世界のお話、第二弾です。


⚫︎マクロニュートリエント : 炭水化物、脂質、たんぱく質という主要な栄養素→体を作ったりエネルギーになる


⚫︎ミクロニュートリエント : ビタミンやミネラルなどの微量栄養素→マクロをサポートして機能させる役割


栄養素はマクロニュートリエントを入れると約50個という非常にたくさんの種類があります

夏の疲れが出やすい時期ですので症状の改善や、食事の参考になれば幸いです。

※チェック項目によくある症状を記載していますので、参考にしてみてください
※ここに記載する栄養効果や症状は一つの例であり、できるだけわかりやすく解説するために余分な情報を省いています
※体質、健康状態、年齢など条件により与えられる効果のスピードや質は異なります

【MICRONUTRIENTS | ミクロニュートリエント②】
①脂溶性ビタミンについて
 水に溶けにくく、油脂に溶ける性質を持つ「脂溶性ビタミン」
 脂溶性ビタミンは4種類のみで、欠乏症は比較的少なく、反対に過剰でバランスを崩さないように注意が必要
 
◎目の健康はビタミンAにお任せ!皮膚や粘膜も守ります
 効果:レチノールとカロテンが、癌の抑制から未病まで幅広くサポートします
 ☑︎ドライアイ、眼精疲労など目に関するトラブル
 ☑︎皮膚、粘膜に炎症や痛み、アレルギーがある
 ☑︎疲れやすかったり、歳を感じることが多い 

【ビタミンAは何から摂るの?】
ビタミンAには、レバーやウナギなど動物性に含まれるレチノールと、緑黄色野菜などの植物性に含まれるカロテン(体内でビタミンAに変換される)の2種類があります。特にレチノールは過剰摂取によるネガティブな反応(頭痛や吐き気など)が起こる可能性もあり摂取量に注意が必要です。これに対し植物性のβカロテンは、レチノールよりやや体内に吸収されにくいという性質があり、必要な分だけビタミンAに変換されるので過剰摂取は少ないと考えられます。通常体内に吸収されにくいという性質はネガティブに聞こえますが、物の見方を変えることで適切な摂取量をキープできるとも考えられます。抗酸化作用も高いベータカロテンは、油と一緒に調理することでより効率よく体内で使われます。

◎カルシウムと仲良し!強くしなやかな骨格を作るビタミンD
 効果:太陽の日差しを浴びて、骨にもたっぷりの栄養を蓄えよう
 ☑︎年齢とともに骨密度が下がっている
 ☑︎更年期や閉経など、女性ホルモンの変動が大きい
 ☑︎虫歯になりやすい、または虫歯が多い

◎嬉しい作用がいっぱい!アンチエイジングの強い味方ビタミンE
 効果:肩こりから癌予防まで、私たちのあらゆる不調を改善し若々しく元気にしてくれる
 ☑︎しみ、しわ、白髪、老眼など等価と呼ばれる症状が気になり始めた
 ☑︎ランニングや筋トレなど、呼吸の回数が多く強度が高い運動をしている
 ☑︎季節問わず、軽度の貧血の症状がある

【アーモンドの力】
抗酸化物質、ビタミンE、タンパク質、食物繊維が豊富に含まれていることでも知られるアーモンド。
ビタミンEの供給源としてはあらゆる食べ物の中でもトップクラスで、心臓病、ガン、アルツハイ マー病などの予防にも役立ち、肌質の改善や血液をきれいにしてくれるなど、内側からも外側からも私たちを応援してくれます。

◎緑の葉野菜に含まれるビタミンK、解毒や止血作用に加え骨の健康もサポート
 効果:時間が経つと出血しても止まるのはビタミンKによる血液凝固作用のおかげ
 ☑︎出血したらなかなか血が止まらない
 ☑︎骨が脆くなっている、骨密度が低下してる
 ☑︎緑色の野菜を摂る機会が少ない、基本的にデトックスが苦手

【KとDはタッグで骨を強くする】
天然のビタミンKは、緑黄色野菜に含まれるビタミンK1(フィロキノン)と微生物によって構成されるビタミンK2(メナキノン)の2種類あり、個人差はありますが抗生物質や化学物質を日常的に摂取している場合、ビタミンKを作り出す機能は低下してしまう傾向にあります。
ビタミンDは骨の形成に必要なカルシウムやリンの吸収を促し、ビタミンKは骨の形成を促すタンパク質を活性化させカルシウムの吸収を促進してくれます。役割は違いますが、どちらも骨に関わっていて、特に骨粗鬆症にはビタミンKが治療薬としても用いられています。

次回はミネラルの世界について見ていきましょう。