2023/10/08 16:34
「行動心理学と栄養学」小さな小さなミクロの世界のお話、第五弾です。
◉NUTRITION|5大栄養素の記事
マクロニュートリエント : 炭水化物、脂質、たんぱく質の腫瘍性要素
ミクロニュートリエント : ビタミンやミネラルなどの微量栄養素
◉MICRONUTRIENTS|ビタミンとミネラルの記事
今回もミネラルを4種類ご紹介します。
※チェック項目によくある症状を記載していますので、参考にしてみてください
※ここに記載する栄養効果や症状は一つの例であり、できるだけわかりやすく解説するために余分な情報を省いています
※体質、健康状態、年齢など条件により与えられる効果のスピードや質は異なります
ミネラル4種:セレン、ヨウ素、マンガン、クロム
今回は、代謝、機能、免疫など、生きるための根本をサポートする役割を与えられたミネラル。
この4つは少しマイナーなイメージがあり、聞き慣れないかも知れませんが全部取れていて初めて一つになる必須ミネラルの仲間です。
◎Se|セレン
免疫力の維持や全身の機能を安定させるのに必要なセレン
効果:めまいが頻繁に起こる、慢性的な貧血症状、頭痛がある方など、セレンの補充で解決されるケースも
補足:ビタミンEよりも非常に強力な抗酸化作用を持ち、細胞を生成に欠かせないミネラルで抗がん作用も高い
メモ:強力な消炎作用や抗酸化作用があるだけに、過剰摂取による吐き気や脱毛などの症状が出る可能性もあるので、適切な摂取量やバランスを知ることが必要なミネラル
食材:玄米、胡麻、トマト、ネギ、マグロ、牛肉、ラム肉、魚介類
☑︎細胞のターンオーバーが遅い、傷の治りが遅いなど
☑︎肝臓や腎臓が疲れやすかったり、硬く冷たくなりやすい
☑︎PMS、不妊症を含む生殖器系の問題を抱えている
◎I|ヨウ素
甲状腺ホルモンの構成成分で、不足でも過剰でも甲状腺トラブルにつながる
効果:感情の振れ幅が薄く感動することから縁遠かったり、低血圧や甲状腺機能低下がある人は摂取により改善が見込めるヨウ素
補足:甲状腺ホルモンの構成成分チロシキンは、代謝を活性化するホルモンであり、グルコース=糖質の代謝に関与する
メモ:甲状腺ホルモンは、体の基礎代謝を高める働きを担っているので不足すると、体がだるくなったり、動作が遅くなったり、肌荒れや声枯れ、低体温や浮腫、便秘や下痢といった様々な症状がでてくる、つまり機能が低下するとデトックスしにくくなる
食材:昆布、わかめ、魚介類、ひじき ※海のものが多いため、産地や海洋の状況によりリスク+摂取できるかは異なる
☑︎最近やる気が出なかったり、体がだるくなったりする
☑︎糖質の代謝が苦手で太りやすい、または痩せてるのに冷えやむくみがある(血流の悪化)
☑︎パーソナリティ障害の自覚がある
◎Mn|マンガン
別名「愛情ミネラル」と呼ばれ生殖機能の維持や赤ちゃんを作り育てるために必要なマンガン
効果:三大栄養素と仲良しで細胞の活力を高め、生きるエネルギーの源になるようなマンガンは骨の形成にも関わっている
補足:地表や岩石、海水、淡水など地球上に広く存在、多くの動植物にもあり人は微量だが骨に一番多い
メモ:ミネラルの中には過剰摂取が引き起こすトラブルも多いが、マンガンでは神経障害や重い精神疾患のリスクが挙げられる
食材:緑黄色野菜全般、玄米、大豆、卵黄、肉類、海藻類、アサリ、牡蠣
☑︎糖尿病予備軍である
☑︎生殖機能にトラブルや低下がある
☑︎プロテインなどタンパク質を摂取してても、全然活用できていない感覚がある
◎Cr|クロム(クロミニウム)
インスリンの働きをサポートする耐糖因子の構成成分クロム、糖質と脂質の代謝に欠かせないミネラル
効果:血液の健康を根底から支えているクロム、体に溜まったタンパク質やコレステロールなどを溶かして流す効果もある
補足:クロムは土壌、淡水、海水など自然界に存在し、インスリンの生成から血糖値のコントロールと深く関与している
メモ:クロムが不足すると、血糖値の上昇から体が疲れやすくなり、体重が減少したり糖尿病の傾向が出たり、神経系にダメージを伴う可能性がある
食材:青のり、ひじき、質の良い穀類、レバー、チーズ、ビール酵母
☑︎糖尿病予備軍である
☑︎食後に疲れやすくなったり、眠くなったりする
☑︎汗の匂いが気になる、寝汗がすごいなど
再来週はミネラルもいよいよ最終章
S|硫黄、CI|塩素、Mo|モリブデン、Co|コバルトをご紹介します。