2023/11/01 07:42
「行動心理学と栄養学」小さな小さなミクロの世界のお話、第6弾です。
◉NUTRITION|5大栄養素の記事
マクロニュートリエント : 炭水化物、脂質、たんぱく質の腫瘍性要素
ミクロニュートリエント : ビタミンやミネラルなどの微量栄養素
◉MICRONUTRIENTS|ビタミンとミネラルの記事
今回もミネラルを4種類ご紹介します。
※チェック項目によくある症状を記載していますので、参考にしてみてください
※ここに記載する栄養効果や症状は一つの例であり、できるだけわかりやすく解説するために余分な情報を省いています
※体質、健康状態、年齢など条件により与えられる効果のスピードや質は異なります
ミネラル4種:S|硫黄、CI|塩素、Mo|モリブデン、Co|コバルト
◎S|硫黄
体内の解毒、デトックスに関与するミネラル、消化を含む多くのプロセスにも必要な硫黄
効果:生体内で起こるさまざまな反応に関与する酵素を構成する構造的な役割を担い、硫黄は細胞呼吸にも関与
補足:主要ミネラルの硫黄は脂肪、体液、骨格ミネラルに不可欠な成分で、体内ではカルシウム、リンに次いで3番目に重要なミネラル
食材:赤身肉、白身肉、野菜、魚、牛乳など、タンパク質を多く含む食品すべてに含まれている
タンパク質の摂取量と変換率が適切であれば不足・過剰になることはほとんどない
☑︎髪の毛や爪が痛んだり乾燥したり、抜け毛、割れなどがある
☑︎年齢や季節に関係なく、シミが増えてきた
☑︎体が重だるく、消化不良が続いている
◎CI|塩素
体の内外のコミュニケーター、細胞の外側の体液中にナトリウとともにあり、細胞の浸透圧を調整
効果:消化不良の改善、食欲が落ちている時のエネルギーレベルを上げる、血圧を安定させ正常なバランスに整えてくれる
補足:健康でバランスの取れた人は塩素不足になることはまれで、反対に過剰でも余分な塩素は排出されるので問題が少ない
食材:メインは塩、塩が含まれる梅干、しょうゆ、みそなど
☑︎体のむくみが慢性的にある
☑︎味の濃いものや塩辛いものが好きだ
☑︎1日の中で水を飲む量が1L以下がほとんど
◎Mo|モリブデン
糖質や脂質の代謝を促し、肝臓や腎臓などデトックスに関与する内臓の働きを助ける
効果:吸収されにくい鉄分の働きと吸収率を引き上げてくれて、体の中の有害な物質を取り除いてくれる
補足:硫黄と結合しやすい特徴があり、工業的にはステンレスなどの合金鋼の材料や電子材料として利用されることで知られるが、体内で代謝に関する反応する酵素の構成材料として利用され、肝臓や腎臓に多く分布。肝臓や腎臓の機能が低下すると、代謝機能が落ち、貧血になりやすい
食材:牛レバー、牛乳、乳製品、納豆、穀類、きな粉、枝豆、玄米
☑︎悪性貧血、または貧血の症状がある
☑︎代謝が落ちて太りやすくなった、脂肪がお腹の周りについてきた
☑︎尿酸値が高く、痛風が出始めた
◎Co|コバルト
コバルトは植物性では摂取が難しいビタミンB12の材料となるミネラル
効果:赤血球や血色素の生成を促し、神経繊維を守る働きをしている大切なミネラル
補足:不足すると、神経が過敏になり、記憶力が低下、アルツハイマーや認知症のリスクも上がり、手足の痺れや痛みが出ることも
また、悪性貧血、血流の悪化なども引き起こす可能性がある
食材:基本的には動物性食材のみ、肉類、レバー、魚類、貝類、牛乳、もやし、わらび、ひじき
☑︎悪性貧血、または貧血の症状がある
☑︎神経が過敏になったり、イライラすることが多い
☑︎疲れやすく、眠りが浅く、脳も体も休まらない
このように、ミネラルのほとんどは体内にないため食事から摂る必要があります。
ここに記載したのはベースとなる考え方であり、ここから色々な方向性を持ってみていくことができます。
摂取量や過不足の問題も様々であり、受ける器としての体の状態によっても必要量やタイミングが大きく変わります。
また、摂取したからといって受け取れるかどうかは別の問題であり、そもそもの糖代謝ができているかが重要です。
共通して言えるのは、バランスが整って初めて1という力を発揮できること。
自分の体の情報やメッセージをキャッチしてミネラルの知識を活用してみてください。