2023/12/12 17:43

体内にあるおよそ6割〜7割水は、絶えず循環し人間や動物の身体中を巡っています。

ちなみに、水分量は胎児だと体重の約90%、新生児は約75%、子どもが約70%、成人は約60~65%、老人では50~55%という様に年齢や体の状態により個人差があります。体内水分の約3分の2を占めている細胞内液、残り3分の1が細胞外液でそのグループに含まれる血液は、体の隅々まで酸素、栄養、ホルモンなどを運ぶ重要な役割に加え、老廃物や必要のない物質を体外に排泄するという大切な働きを担っています。

先日開催した「12星座から紐解く人生のストーリー|乙女座の世界では「ダイエットと執着心」というテーマの中で、浮腫と水の停滞のお話をしたのですが、このブログでは浮腫の仕組みや対策をもう少し詳しく書いてみようと思います。

浮腫という言葉は水分貯蓄とも言われていて、英語ではWater Retention:Edema と訳されます。Retentionとは、保持する、停滞するなどの意味があり、ポジティブ・ネガティブ両側面で使われます。Edemaとは医学用語で浮腫を意味します。日本語は意味を汲み取るのが難しいと感じる言葉も多いので、そんな時は英語で検索するとイメージが掴みやすい場合もあります。

浮腫というメッセージをを軽視し水分を必要以上に溜め込んだり停滞させることで何が起こるのか?
ほとんどの場合、生命力やエネルギーレベルに低下が起こりますが、低体温、貧血、栄養バランスの偏りという症状から、高血圧、心臓病、腎臓病などの重大な疾患へと繋がる可能性が高くなります。日頃から水分の摂取が少なかったり循環させる環境が整っていない場合、一番ダメージを受けるのが腎臓です。

◉浮腫の仕組み
浮腫とは健康な人もある程度起こる症状であり、組織間に浸出液が異常に増加・貯留した状態のことを指します。毛細血管を通じて細胞へ水分の供給を行い、細胞内で不要になった水分の90%を静脈、10%をリンパ管に戻し、体内で水分を循環させています。しかし、何らかの原因で血管外に漏れ出したりすることで、細胞内外でコミュニケーションがうまくできなくなり外側に水が過剰に溢れて膨らむ様なイメージです。

◉浮腫の対策
浮腫には様々な原因がありますが、疾患が何もない状態であれば、セルフケア(マッサージ)や自分い合う適度な運動をすることで解消されます。しかし、慢性的な全身の浮腫が疾患からきている場合は、運動やマッサージだけではで根本的解決につながらないこともあります。つまりセルフケアで、その原因を特定したり自分の体の傾向を知ることがファーストステップになります。

◉摂取したいもの
原因を特定し、流れを改善させるためにはまず排出を促すことから始まります。全てのケースで水の摂取は必要となりますが、すでに停滞している状態ではたくさん飲んでも吸収も排出もされません。お勧めは常温で柔らかい質感の水を数十回に分けてこまめに摂取して、体に浸透させて馴染ませていくイメージを持つことが必要になります。エネルギーレベルと鮮度の高い果物や野菜も排出を助けてくれます。

◉取り方に注意するもの
コーヒーや緑茶など、カフェインはデトックス効果の高い食材の一つです。非常に強い利尿作用があるので、上手に使うことで腎臓の負担を軽減してくれます。体質や摂取量、品質に意識を向けると良さそうです。

◉少し控えたいもの
化学調味料や添加物など、消化の負担となるものもありますがそれよりも気をつけたいのが加工品です。
一見、栄養価が高く健康的に感じる商品でも、加工品は加工レベルが上がれば上がるほど排出に負担をかけてしまいます。食材の持つエネルギーという視点で考えるとエネルギーがない状態になるので、うたわれている栄養価も期待できない場合が多いのも現実です。
もう一つは乳製品と小麦を使った食べ物です。いずれも水分を固めて停滞させる質を持つ食材なので浮腫の軽減としては控えたいグループに入ります。

年間通して多くの方の悩みに上るのが浮腫です。
対策や改善に繋がるヒントがあれば参考にしてみてください。